マンガ紹介
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作者衛藤ヒロユキのDJ(テクノ系)、ゲーム、ファンタジー、メルヘンなどのマニア的な部分(作者曰く、「データ化できない、よくわからないもの」)を凝縮したような作品で、ロールプレイングゲーム、特に当社の看板作品である『ドラゴンクエストシリーズ』の世界観のパロディ、プレイヤーの視点のパロディが基幹になっている。『ドラゴンクエスト』風の黒地に白抜き文字のメッセージウィンドウがツッコミの役割を担っている。「踊りながら魔法陣を描き、それが魔法になる」という設定や、個性的で変態的なサブキャラクターのインパクトが特徴。
初期は『ドラゴンクエスト4コママンガ劇場』時代からの流れでシュールなギャグが多かったが、中盤以降それは控えめになっていった。次第にミグミグ族と「グルグル」を巡って物語が深化。
作品の舞台は「グルグル世界」と呼ばれ、基本的に前述の通りドラクエシリーズなどに見られるような中世ヨーロッパ風の世界に、魔法やモンスターや妖精といった存在が混在する典型的なファンタジーRPGの世界である(RPGの細かい設定まで踏襲されている)。
世界は5つの大陸で構成されており、およそ1つの大陸に対して1体、その地域一帯の魔力を管理する魔神が存在する。
メインの舞台となる人間世界の他にも妖精達の住む世界や魔物達の住む魔界、神や天使の住む天界等の異次元的世界も平行して存在している。
ジェムジャム大陸にある小さな村、ジミナ村。ある日、この村に「勇者募集!!魔王を倒した者に金5万R(リン)を与え、コーダイ国の王子とする」と書かれた立て札が立つ。勇者マニアのバドがこれを見つけ、息子ニケを勇者として無理やり旅立たせる。
このジミナ村では旅立つときに魔法オババのもとに寄らなければいけないという決まりがある。その決まりに則り、ニケはオババの家に寄ることになった。そこでミグミグ族という種族だけが使える「グルグル」という魔法を使う魔法使い、ククリと出会い、一緒に旅立つように命ぜられる。そして国王に勇者として認められたニケは、世界征服をねらう魔王ギリ打倒の旅にククリと共に出る。
ゲームぽい部分とシュールギャグがアクセントになるほのぼのした冒険ファンタジー。
重い背景も細かい世界観も特にないし理解する必要もない娯楽漫画としてよい。
1. 無題
ドラクエの影響を受けたファンタジーなんですね。主人公のニケが主体的に使命を自覚するのではなく、無理矢理勇者に仕立てられるという件、どこで本人が勇者の自覚を持つのかあるいはそのまま受動的なスタンスなのか気になるところです。